【前編|社員インタビュー】NetSuite導入を成功に導く“全体最適型”のチームとは? – コンサルタントが語る現場のリアル

成長するNetSuiteチームの軌跡と、導入成功の秘訣

成長を続けるShearwater JapanのNetSuiteチーム。
10名ほどだったチームは、ここ数年で倍以上に拡大し、扱うプロジェクトの規模や領域も広がりを見せています。
その中で中心的な役割を担っているのが、コンサルタントのA.Yさん。
導入支援から保守運用、海外拠点プロジェクトまで幅広く手がけ、多国籍メンバーと協働しながらチームの成長を牽引しています。
インタビュー前編では、チームの成長や多国籍メンバーとの協働、そしてYさんが「建売住宅」と例えるNetSuite導入成功のポイントなどのお話を伺いました。



社員プロフィール A.Yさん
(NetSuite事業部デリバリーチーム)

独立系SIerにてプログラマーとしてキャリアをスタート。製造業や金融業など多様な業界で、メインフレーム関連の開発・保守に従事する。出向先では大手製紙メーカーや鉄道会社、年金機構などの大規模案件を経験。要件の一部分のみを担当する業務を通じ、システム全体の流れを理解したいという思いが芽生える。
その後、より上流から関われる環境を求めてShearwater Japanへ入社。現在はNetSuiteの導入支援を中心に、要件定義から設計・テスト・保守まで一貫して担当している。お客様の要望を的確に整理し、開発メンバーと連携して形にしていく“橋渡し役”として活躍中。


部分から全体へ――プログラマー時代に芽生えた
「俯瞰して関わりたい」という想い

──まずはこれまでのご経歴を教えていただけますか?

A.Y:
はい。2015年に大学の経済学部を卒業しました。
周りの友人は営業職に就く人が多かったのですが、私は独立系のSIerに入社して、プログラマーとしてキャリアをスタートしました。

──文系からエンジニアの道に進まれたんですね。最初はやはり大変でしたか?

A.Y:
そうですね。入社後の研修でC言語を学んだのですが、正直、最初はかなり苦戦しました。
社会人になって最初の挫折でしたね。研修後はCOBOLをメインとして業務を行っていました。

──COBOLというと、メインフレームの世界ですよね。どんな業務をされていたのですか?

A.Y:
2015年から2018年までの3年間、製造業や金融業などさまざまなクライアント先に出向して、
メインフレーム関連の開発や保守業務に携わりました。
具体的には、製紙メーカー、金融機関、鉄道会社などの現場です。半年から1年ごとにプロジェクト単位で動き、
「切り取られた一部分」を完成させることが多かったですね。

──なるほど。大きなシステムの一部を担う役割が中心だったんですね。

A.Y:
はい。もちろん大切な仕事ではあったのですが、保守や部分的な開発が多くて、どうしても全体像が見えづらかったんです。
「システムの最初から最後まで全部に関わる仕事をしてみたい」という気持ちが、少しずつ強くなっていきました。

──エンジニアとしての成長の方向性を考えるきっかけになったのですね。

A.Y:
そうですね。当時の経験があったからこそ、「もっと俯瞰的に関われる仕事がしたい」と思えたのだと思います。


“一気通貫で関われる”環境を求めて
――Shearwater Japanとの出会い

──では、Shearwater Japanに入社された経緯を教えていただけますか?

A.Y:
転職活動中に、たまたま転職サイトでShearwaterの求人を見つけたんです。
募集職種はERP導入コンサルタントで、「要件定義から保守まで一気通貫で携われる」と書かれていました。
まさに自分が求めていたキャリアの形にぴったり合致していて、すぐに興味を持ちました。

──「一気通貫で携われる」という点に惹かれたのですね。

A.Y:
はい。前職では部分的な開発や保守が中心だったので、プロジェクト全体に関わるチャンスを得られる環境は大きな魅力でした。

──実際の面接はどんな雰囲気だったのでしょう?

A.Y:
最初はPMメンバーとの面接で、しっかりと業務内容を確認しました。
その後に登場したのが、社長のバソさんだったのですが……なんと半袖短パン姿で、ふらっと入ってきたんです(笑)。

──えっ、面接に半袖短パンですか!?

A.Y:
そうなんです。正直、最初は驚きました。
でも話してみるとすごくフラットで、上下関係にとらわれないオープンな社風がそのまま表れているように感じました。
形式ばった面接ではなく、自然体で話せたのも印象的でしたね。

──その出来事が入社の決め手にもつながったのでしょうか?

A.Y:
もちろん他にも理由はあります。大きかったのは「一気通貫で関われること」に加えて、多国籍な環境で働ける点です。
プロジェクトやメンバーに多様性があり、いろんな文化や価値観に触れながら仕事ができるのは、自分にとって刺激的でした。

また、働く場所や時間が柔軟で、自分次第で調整できることも大きな魅力でした。
当時はコロナ禍前ですが、リモートワークも自然に受け入れられていて、「ここなら自分らしく働ける」と感じました。

*2025年現在も、社員は在宅/出社を柔軟に選ぶことができる。

お客様と開発チームをつなぐ橋渡し役として。
NetSuite導入を支える仕事

──入社してからの業務はどのように変わってきましたか?

 A.Y:
最初はNetSuite自体を学ぶところからスタートしました。
入社当初は、既存の仕組みに手を加えるような仕事が中心で、「ここをこう直す」という部分的な対応が多かったですね。

──なるほど。そこから、徐々に全体を作る仕事へ移っていったわけですね。

A.Y:
はい。今では、要件定義から保守フェーズまで、幅広く関わるようになりました。
要件定義ではお客様の課題を整理して、資料に落とし込むコンサル的な仕事もしますし、設計やテストの実施まで担当することもあります。
お客様と直接話して要望をまとめる作業は、自分の性格にも合っていてやりがいを感じています。

──では、開発やコーディングは他の方に任せることもあるんですね。

 A.Y:
そうですね。社内には優秀な開発メンバーが揃っているので、コーディングが必要な部分は全力でお任せしています。
私はそれ以外の部分、つまりお客様との橋渡しやプロジェクト全体の流れを作るところに集中できるので、とても効率よく動けています。


成長を続けるNetSuiteチームで、
多国籍メンバーと挑む大型プロジェクト


──入社されてからの7年間で、NetSuiteチームはどのように変わってきましたか?

A.Y:
最初は多分10名くらいで、2〜3人で1プロジェクトを回していました。
今に比べると規模も小さく、半年くらいで本稼働を迎えるプロジェクトが多かったですね。
当時は一部のコードを書く作業も含めて対応していた感じです。

──今はデリバリーチームだけで倍以上の人数になりましたね。

A.Y:
そうですね、チームの規模が徐々に大きくなり、同時にプロジェクトの規模も大きくなってきました。
できることの幅も広がって、今では役割が自然に分かれて、より専門性を発揮できる体制になっています。
現在アサインしているプロジェクトは、協力会社のメンバーも含めて15名ほどが関わっている大きなプロジェクトです。

──Yさんご自身は、チームの中でどんな役割を担っているんですか?

A.Y:
お客様との折衝や、要望を資料に落とし込む作業が多いですね。
例えば大枠のスケジュールがあって、「要件定義」と書かれていたとして、具体的に何をやるのかを社内のいろんな人に確認して進めます。
言わば“通訳”的な立ち位置で、お客様の言葉を開発メンバーに伝えたり、その逆もやったりしています。

──前職での、プログラマーとしてのキャリアが役立っていそうです。

A.Y:
そうですね、前職でコードを書いた経験があるおかげで、開発メンバーの気持ちや作業の流れが分かるんです。
だから、通訳みたいな役割もスムーズにできていますし、チーム全体の連携もやりやすいですね。

──現在のプロジェクトでの、チームメンバーの印象はいかがですか?

A.Y:
プロジェクト内にはいくつかチームがありますが、私は販売部門チームのリーダーを担当しています。
ただ、実際にはメンバーに助けてもらうことが多く、とても心強いですね。
特にCさんは、私がざっくり組み立てた内容を細かくブラッシュアップしてくれるので、とても頼りになります。
国籍やバックグラウンドが異なるメンバーもいますが、日本語でしっかりコミュニケーションを取ってくれるので、
特に壁を感じることなくスムーズに連携できています。


NetSuiteの魅力は“建売住宅”に似ている?
コンサルタントが語る導入成功の秘訣

──Yさんが思う、NetSuiteの魅力はどんなところでしょうか?

A.Y:
やはり高いカスタマイズ性ですね。ノーコードでもある程度の処理自動化が実装できますし、
スクラッチ開発と違って「最初から動く仕組み」がある点はとても大きいと思います。
お客様にも、環境を整えた段階から実際に触れてイメージを持っていただけるのは大きなメリットです。

──すぐに動くものを見ながら検討できる、というのは確かに安心感がありますね。

A.Y:
そうですね。例えるなら「建売住宅」に近いと思います。
図面を見ながら一からつくりたい方にはあまり向かないかもしれませんが、導入の初期段階から実際の画面を見ながら検討できるので、
完成後のイメージを持ちやすいという安心感があります。

──ただ、実際にはお客様によって温度感に差もありそうです。

A.Y:
その通りです。積極的に触ってくださる方もいれば、なかなか触れずに構えてしまう方もいらっしゃいます。
だからこそ、私たちが働きかけて「まずは触ってもらう」ことが大事なんです。
カスタマイズの可能性や実際の操作感を見てもらいながら、言葉一つひとつを丁寧に伝えるように心がけています。
例えば「セールスオーダー」という言葉も、お客様によっては「注文書」「発注書」「受注」とさまざまな言い方をされます。
最初の段階で共通の認識を持つことがとても大切ですね。

──NetSuite導入のご支援において、特にこだわっていることはありますか?

A.Y:
一番は、実際にデータ入力を担当される現場の方々の「理解と納得感」です。
本番稼働の直前や直後に「使いにくい」「使えない」と言われてしまうと、作り直す方が時間も労力も大きくなってしまいますから。
だからこそ、導入の初期段階から現場の方々にも参加していただき、実際に目で見て触れて理解していただくことを大切にしています。
私たちが一方的に“お客様に仕える”という関係ではなく、共同作業者として一緒に作り上げていく。それが理想だと思っています。


SWJが選ばれる理由
― グローバル対応力とお客様に寄り添う姿勢

──他社と比べたときに、SWJの導入支援の“違い”や“強み”はどこだと思いますか?

 そうですね、一番大きいのは 人材と拠点が多国籍 であることです。
日本本社だけでなく、海外拠点も含めてNetSuiteを展開したい、というニーズに応えられるのは私たちの強みだと思います。
実際に、あるお客様では日本から導入をスタートし、その後スムーズに海外拠点へもNetSuiteを展開することができました。

──導入支援のなかで、お客様から印象的な反応をいただいたことはありますか?

「保存検索」をお見せしたときの反応は印象的ですね。
従来のスクラッチシステムだと、SQLを使ったり情報システム部門に依頼したりして、
見積を取ってからやっとデータを抽出できるケースが多いんです。
でもNetSuiteでは、日本語ベースでコードを書かずに自分たちで検索を作れる。
実際にお客様の前で検索結果を更新して見せると、「えっ、こんなに簡単に?」と驚かれることが多いです。

──最後に、「こんなお客様にこそNetSuiteを届けたい」という理想像があれば教えてください。

はい。既存のシステムや業務フローに固執せず、やり方を変えて新しいステージに進もうとしている企業ですね。
NetSuiteは柔軟に変化できるシステムなので、そうした企業にこそフィットすると感じています。


NetSuite導入の成功は「全体最適」の伴走者選びから

今回のインタビュー【前編】では、NetSuiteチームの中心メンバーであるA.Yさんに、NetSuite導入を成功に導く「全体最適型」のチーム体制と、お客様への向き合い方について伺いました。

前職のプログラマー経験から「システムの最初から最後まで一気通貫で関わりたい」という強い想いを持つに至ったA.Yさん。
その歩みは、部分的な対応に留まらず、要件定義から保守までプロジェクト全体を俯瞰し、お客様と開発チームの「通訳」として橋渡し役を担う現在の役割に繋がっています。

NetSuite導入を成功に導く、SWJの二つの強み

  1. SaaSの強みを最大化する伴走支援
    YさんがNetSuiteを「建売住宅」に例えたように、SaaSの「最初から動く仕組み」という魅力を最大限に活かすためには、
    導入初期からお客様に実際に触れていただくことが何よりも重要だと考えています。
    現場の方々の「理解と納得感」を最も大切にし、ベンダーとして一方的に提供するのではなく、
    お客様と共同作業者として一緒に作り上げていく姿勢が、本番稼働後のスムーズな定着と活用を実現します。
  2. グローバル展開と専門性を両立するチーム力
    多国籍な人材と拠点を活かし、日本での導入から海外拠点へのシームレスな展開を可能にするのが、私たちの大きな強みです。
    また、この数年で倍増したチームは役割が細分化され、それぞれの専門性を発揮できる体制に進化。
    お客様の複雑な課題にも、プログラマー経験を持つA.Yさんのような「全体を見るコンサルタント」と、優秀な開発メンバーが連携することで、多角的に、かつ効率的に対応しています。

「既存のシステムや業務フローに固執せず、新しいステージに進もうとしている企業にこそNetSuiteを届けたい」というA.Yさんの言葉は、
変革を後押しする強い意志の表れです。

次回【後編】では、成長を続けるNetSuiteチームの具体的なカルチャーや、A.Yさんが考えるコンサルタントとしての成長軸に迫ります。
どうぞご期待ください。


Oracle NetSuiteの導入は、Shearwater Japanにお任せください!

Shearwater Japan株式会社は、アジアNo.1の NetSuiteパートナーです。
2012年の設立以来、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、台湾、日本、韓国の各地域のクライアントと、Oracle NetSuite(https://www.netsuite.co.jp)、Workday Adaptive Planning(https://www.workday.com)、Workato(https://workato.jp)などの導入パートナー企業として、共に急成長を遂げてきました。
プロジェクト管理、コンサルティング、開発、他システムとの連携等を全てワンストップサービスで提供でき、自社海外拠点(中国、シンガポール、台湾、マレーシア)があるため海外展開先でも手厚いサポートに実績がございます。

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また 当社では 現在、一緒に働くスタッフを募集していますので、 Shearwater Japan で働きたいとお考えの方は是非とも採用・キャリアのページからご応募ください!

<参考情報FP&A PBR netsuite erp

1. NetsSuite導入インタビュー Tableau IFRS

2. NetSuiteと他社のERPの違いを解説

https://netsuite1.sw-lp.com/

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