食品・製造卸売業向け NetSuite 不定貫管理ソリューション

(日本商慣習対応アドオン)

数量は「ケース」で、価格は「実重量」で。 NetSuiteに『不定貫の二重単位管理』を実現。

NetSuiteの高度なグローバル経営管理機能はそのままに、日本の食品・生鮮業界特有の複雑な商慣習をNetSuiteのシステム内で直接解決します。
受発注や出荷指示は従来の「ケース(箱数・個数)」で行い、入荷・加工・出荷の現場で計量した「実重量(kg)」に基づく正確な価格計算、出切精算、自動請求をシームレスに実現。世界最高峰のクラウドERPを、貴社の現場の業務要件に適合させます。

キャッチウェイト計量票
品目 サーモンフィレ・ケース
名目数量 6 CS
予定重量 54.0 KG
実重量 52.6 KG
請求重量 52.6 KG

現状の課題:
NetSuite標準機能では「ケース数」は管理できても、「実重量」が追いきれない。

食肉、水産、青果などの商材は、取引の本質的な価値がひとつひとつ異なる「実重量」に依存しています。 しかし、一般的なERPやNetSuiteの標準機能は「固定比率の単位換算」を前提としているため、現場と管理部門の双方に以下のような深刻な痛みを引き起こしがちです。

システム導入の目的は業務効率化であったはずが、手作業による補完が増大し、知らず知らずのうちにデータの信頼性と企業の利益率を損なっていませんか?

Shearwater Japan の不定貫アドオン 5つの特長

Oracle NetSuiteアライアンスパートナーとして2012年からの導入実績を持つShearwater Japanが、NetSuiteネイティブ環境で独自開発。
外部の専用WMS(倉庫管理システム)を個別に維持・管理・連携するための莫大なコストは必要ありません。

不定貫商材の「ケース×実重量」二重単位トラッキング

すべての品目について、「ケース数(箱・個)」と「実重量(kg)」の2つの単位を、発注、入荷検収、在庫保管、加工、出荷のあらゆる取引プロセスで同時に記録・追跡します。バラ、ボール、ケースなど、最大3階層にわたる複雑な荷姿管理が混在する環境でも柔軟に対応可能です。

業界特有の「出切精算・赤黒処理」を完全自動化

出荷時に概算重量で処理を行った後、最終的な実重量が確定した際の手間を大幅に削減します。概算重量と実績重量の差額をシステムが即座に自動算出し、必要な赤伝(マイナス伝票)や黒伝(プラス伝票)を自動生成。経理・営業部門を月末の煩雑な確認作業から解放します。

多投入・多産出(マルチイン / マルチアウト)加工対応

1つの原材料(枝肉や原木など)を複数の部位や端材に解体・カットする工程(マルチアウト)、または重量の異なる複数の原料を調合して1つの完成品にする工程に対応。実際の歩留まり(歩留率)を精緻に記録し、システムが自動で適正な原価配分(按分)を行います

ロット・賞味期限に紐づく高度なトレーサビリティ

生鮮・食品業界に不可欠なロット管理および賞味期限管理を標準サポートします。先入先出し(FEFO)に基づく引当のほか、万一の食品事故やインシデント発生時にも、入荷ロットから製造・加工ロット、最終消費先までの一貫した追跡(トレースバックおよびトレースフォワード)が瞬時に可能です。

柔軟な原価計算とリアルタイムBIダッシュボード連携

品目ごとに「実際原価」「平均原価」「標準(固定比率)原価」を最適に選択可能。日々の実績単価に基づく正確な利益率を、NetSuite標準のダッシュボードやSuiteAnalyticsでリアルタイムに可視化し、属人的な報告を待つことなく経営層の迅速な意思決定を支援します

導入効果のBefore / After イメージ

本アドオンの導入により、複雑な不定貫商材の管理プロセスがどのように進化するかを対比します。

業務プロセス
これまでのアナログ・手作業(Before)
NetSuite 不定貫アドオン導入後(After)
在庫・単位管理
これまでのアナログ・手作業(Before) 数量(個数)のみの管理に留まり、実重量ベースの正確な資産価値や実績単価が把握できない。
NetSuite 不定貫アドオン導入後(After) 完全な二重単位管理により、数量と重量をあらゆる工程で同時に追跡。正確な在庫評価を実現。
売上・金額計算
これまでのアナログ・手作業(Before) 計量器で量った後、単価×重量を電卓やExcelで手計算し、システムに再度手動入力している。
NetSuite 不定貫アドオン導入後(After) 計量データに基づき、事前に設定したkg単価と実重量から請求金額をシステムが動的に自動計算。
出切精算(差額調整)
これまでのアナログ・手作業(Before) 過去の概算伝票を検索し、手作業で確定重量との差額を計算。赤伝・黒伝を手動で作成・入力。
NetSuite 不定貫アドオン導入後(After) ロット情報を元に概算と実績の差額を自動算出。赤黒伝票の自動生成・相殺処理により業務負荷を激減。
歩留まり・原価管理
これまでのアナログ・手作業(Before) 解体・加工工程での損耗が追跡できず、産出された部位ごとの実際原価の算出が困難。
NetSuite 不定貫アドオン導入後(After) マルチイン/マルチアウト対応。原木からの分解工程における実歩留まりを

導入後の業務フロー:現行のスタイルを変えずにDXを実現

現場の取引単位や業務スタイルを無理に変更することなく、滑らかにシステム運用へと移行できる4つのステップを提供します。既存の計量器やハンディターミナルとの連携による入力作業の自動化も視野に入れた拡張性を備えています。

受発注・入荷指示

ケース・箱・個数など、従来の取引先との慣れ親しんだ取引単位でスムーズにデータ入力。

実重量の計測・記録

入荷検収・工場での加工生産・出荷時に、実際に計量した実重量を記録。デジタル入力によりヒューマンエラーを排除。

実重量での価格自動計算

計量された実重量データに基づき、事前に取り決めた重量単価から仕入価格および販売価格を動的に自動計算。

リアルタイムな在庫・収益把握

実績データに完全に連動した正確な在庫評価(資産評価)と、リアルタイムな部門別・品目別の利益率の可視化。

重量ブレ・個体差が生じるすべての食品・製造・卸売現場に対応

食肉・食鳥

水産

青果

ベーカリー

その他 変動重量商材を扱う製造業・卸売業

画面イメージと運用例

食品・卸売業界の特殊な商慣習に合わせた、NetSuite上での具体的な動作イメージと業務解決のプロセスです。

受注・売上伝票画面

実重量ベースの自動価格計算

受注はケース単位で登録し、出荷時に確定した実重量(kg)に基づいて請求金額を動的に自動計算します。手動での金額調整や、Excelとの二重入力は不要です。

品目名
注文数量
実重量
請求基準重量
契約単価
請求金額(自動計算
サーモンフィレ CS
10 CS
88.4 kg
88.4 kg
¥2,500/kg
¥221,000

入荷・受入検収画面

個体差の許容差判定と実績単価反映

入荷時の想定(標準)重量と、受入検収時に計量した実重量を即座に照合します。設定した許容範囲を超える重量差(個体差)が発生した場合は自動で警告を表示し、仕入先との請求乖離や歩留まり悪化のリスクをタイムリーに特定します。

発注品目
納品ケース数
総実重量
許容差判定
追跡用ロット番号
国産牛ロース CS
15 CS
228.5 kg
正常 (-1.5%)
LOT-20261005

加工・分解生産画面

マルチアウトと歩留まりの可視化

原木の解体・カットなど、1つの原料から複数の部位が産出される分解工程に対応。加工後の実際の歩留りと、仕入原価の配分をシステムが論理的に可視化し、部位ごとの正確な原価を算出します。

区分
品目名
計測実重量
原価按分比率
原材料投入
豚原木ロット A
45.0 kg
100%
産出部位 1
ロース
18.2 kg
45%
産出部位 2
バラ
12.5 kg
30%
実歩留り率
97.8% (損耗量: 1.0 kg)

ロット在庫・トレーサビリティ画面 

二重単位での厳格な資産評価

「箱数(理論上の数量)」と「実重量(kg)」の2つの軸で在庫を完全に追跡。万一のリコール時もロットの移動履歴と実重量を即座に特定し、高度なトレーサビリティと確実な月末の棚卸資産評価を担保します。

ロット番号
保管場所
実地ケース数
総実重量
1CSあたり平均重量
LOT-CH-8890
冷凍倉庫 A-1
25 CS
312.4 kg
12.50 kg

導入を成功に導く Shearwater Japanの伴走支援

私たちは単なるライセンス販売代理店ではありません。世界各国の多国籍企業から国内中堅企業まで、
350件以上のクラウドERP導入を成功に導いたプロフェッショナルなDXコンサルティング集団です。

Oracle NetSuite アライアンスパートナーの実績

NetSuiteのアーキテクチャに対する深い知見と、業界特有の専門知識を有し、日本の複雑な商慣習に適合した独自アドオンの提供とシームレスな連携を実現します。

自律的なシステム運用を可能にする定着化支援

システム導入において最も避けるべきは、特定の担当者や外部ベンダーへの「属人化・ブラックボックス化」です。Shearwater Japanは、お客様のIT部門が内製化できるようトレーニングプログラムを提供し、自律的なシステム改善サイクルを社内に構築します。

よくあるご質問(FAQ)

いいえ、標準機能単体では対応していません。NetSuite標準の単位換算は固定比率(固定換算率)となっているため、取引ごとに重量が変動する生鮮商材などをそのまま管理することは構造上不可能です。本アドオンソリューションは、このNetSuiteのアーキテクチャ上の仕様を克服し、ネイティブ環境で真の不定貫管理を実現するために独自開発されました。

はい、対応しています。概算重量での出荷実績と、後日確定した実重量を突合し、差額分の赤伝・黒伝を自動作成して請求・支払処理に連動させる仕組みを備えており、経理および営業担当者の月末の事務負担を劇的に削減します。

基本的に不要です。本ソリューションはNetSuiteの統合プラットフォーム上でネイティブに動作するため、多重のシステム構築・維持管理コストを削減できます。ただし、すでに外部のWMSやハンディターミナル等を現場で運用されている場合は、計量データをCSVやAPI経由で連携して運用することも可能です。

Shearwater Japanでは、導入プロジェクトの進行と並行して、システム管理・運用のための包括的なトレーニングを実施します。帳票のカスタマイズ、ダッシュボードの構築、承認フローの設定などを社内で内製化できるよう伴走支援するため、導入後のブラックボックス化やベンダーロックインを防ぎます。また、導入後の一定期間、保守運用を支援するカスタマーサクセス・メニューもご用意しております。

対象とする業務範囲や企業規模により異なりますが、まずは受発注・出荷および実重量ベースの自動請求業務を対象とした第1フェーズであれば、数週間から数ヶ月程度でのスモールスタートが可能です。工場での複雑な生産工程や高度な原価計算については、次のフェーズで段階的に機能を追加していくアジャイルなアプローチを推奨しています。

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