iPaaSであるCeligoとRPAの3つ違い

iPaaSであるCeligoとは

iPaaS(Integration Platform as a Service)は、異なるアプリケーションやシステム、データソースなどをクラウド上で統合・連携・連動を実現するプラットフォームです。アプリケーションごとにバラバラなデータをスムーズに連携させ、データ連携や業務フローの自動化を実現します。

Celigoは、そのiPaaSの中でも特に、ビジネスユーザーとITユーザーの両方向けに設計されており、直感的で分かりやすいユーザーインターフェース、効率化と最適化を実現する機能を兼ね備えた非常に優秀なプラットフォームです。代表的なアプリケーション、システム、オンラインサービスなどの連携を簡単に実現できるテンプレート(コネクタ)が豊富に用意されており、ドラッグ&ドロップのインターフェースで簡単に統合フローを作成できます。

RPAとは

RPA(Robotic Process Automation)は、ソフトウェアロボットやシナリオなどの仕組みを用いて、定型的な業務プロセスを自動化する技術です。人間が手動で行っているキーボード入力やマウス操作、アプリケーションの操作などの作業や業務を、RPAが代行することで、業務効率化や最適化、うっかりミス、 ヒューマンエラーの削減を実現します。

RPAは繰り返し行われる定型的な業務に適しており、既存のシステムやアプリケーションを変更することなく導入できるのが特徴です。また、非IT部門でも利用可能で、プログラミング知識がなくても利用できるRPAツールが増えています。

iPaaSであるCeligoとRPAの違いは大きく分けて3つ

iPaaSであるCeligoとRPAは、どちらも業務自動化のためのツールですが、その目的や得意とする領域が異なります。大きく分けて以下の3つの違いがあります。

1.対象業務:

Celigo:複数のアプリケーションやシステム間のデータ連携や業務フローの自動化に特化しています。例えば、ECサイトと在庫管理システム、CRMシステムと会計システムなどの連携を自動化します。人間が手作業でしていた部分をほとんど自動化することが可能であり、必要な部分だけ手動での作業をするという業務の切り分けが実現できるのです。

RPA:特定のアプリケーション内での定型的な操作を自動化することに特化しています。例えば、データ入力、レポート作成、メール送信などの作業を自動化します。基本的には人間が手入力している業務を担わせるのが一般的です。

2.自動化の範囲

Celigo:システム間のデータ連携や業務フロー全体を自動化します。業務プロセス全体をエンドツーエンドで自動化することが可能です。RPAのようにアプリケーションごとのキーボード入力やマウス操作を想定する必要がないため、誤作動によるエラーもありません。

RPA:個々のアプリケーション内での操作を自動化します。複数のアプリケーションにまたがる場合は、それぞれのアプリケーションでロボットを設定する必要があります。基本的には人間が手動で行ってた業務を自動で行わせる仕組みのため、ユーザーインターフェースのずれ、イレギュラーなアプリケーションの起動によって、思わぬエラーが発生することがあるのがデメリットです。

3.技術的な知識

Celigo:ある程度のIT知識やAPIに関する知識があると、より高度なカスタマイズや統合が可能です。もちろん、ビジネスユーザー向けの使いやすいインターフェースも提供されています。直感的に操作できるようになっていることから、誰にでも扱いやすく、最適化や効率化が容易です。

RPA:近年では、プログラミング知識がなくても利用できるツールが増えていますが、複雑な自動化を行う場合は、ある程度の技術的な知識が必要になる場合があります。そのため、ロボットやシナリオを作成した担当者が離職してしまうことで、ブラックボックス化してしまうという懸念があるのです。

CeligoとRPAはそれぞれ得意とする分野があり、適切なクラウドソリューションの導入と組み合わせることで、自動化によってさらなる効率化や最適化を実現し、利益や売り上げを得るまでの時間の短縮、同時に利益や売上の最大化を追求し続けることが可能になります。

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