NetSuiteとAIを連携する方法:AI Connector Serviceの概要と設定手順を解説(2025年8月発表)
自社のAIを安全にERPに統合、
次世代の“AIネイティブERP”へ
Oracle NetSuite は 2025年8月12日、新サービス「NetSuite AI Connector Service」を発表しました。
このサービスは「Model Context Protocol(MCP)」という新しい標準に対応し、
企業が自社で選んだAIをNetSuiteと安全かつ柔軟に連携できるようにします。
※NetSuite AI コネクタ サービスは現在、Claude (Anthropic社)のみをサポートしています。
目次
新サービスの狙い

これまで多くのERPでは、AI機能はあらかじめ組み込まれた“固定型”でした。
しかしNetSuiteは、ユーザーが自由にAIを選んで持ち込み、NetSuiteとつなげられる“オープン型”のアプローチを採用しました。
これにより、技術が進化しても柔軟に切り替えができ、企業ごとに最適なAI活用が可能になります。
▶NetSuiteに組み込まれているAI機能との併用で、より便利に
主な特徴
- セキュリティと権限管理
AIがアクセスできるデータや機能を細かく設定でき、情報管理も安心。 - 複数AIに対応
会話型AIや業務特化型AIなど、さまざまなAIを「持ち込みAI」として統合可能。 - 開発者やパートナー向けの拡張性
AI連携を「SuiteApp」としてパッケージ化し、再利用や販売が可能に。 - 長期的な柔軟性
技術進化に合わせてAIを選び直せるため、継続的なイノベーションを実現。
ユースケース:AIとNetSuiteの新しい活用例

- 顧客の新規登録
営業担当がAIに「新しい顧客を登録して」と依頼すれば、そのままNetSuiteに反映可能。
入力の手間を減らし、業務スピードを向上できます。 - 条件付きデータの抽出
「特定の条件に合致する顧客だけ教えて」「異常値がある取引データを探して」といったリクエストにも対応。
欲しい情報を瞬時に取得できます。 - シナリオシミュレーション
「もし来年の売上が10%減少したら、どの部門に影響が出る?アクションプランを考えて」と問いかけることで、
AIがシナリオ分析と具体的な提案を行います。
こうしたユースケースはほんの一例です。
AI Connector Serviceによって、業務に即したカスタマイズや新しい働き方の可能性が広がります。
▶Shearwater Japan、NetSuiteの日本最優秀パートナーに選出
日本でも利用可能、その設定方法とは
NetSuite AI Connector Serviceは日本のアカウントでも利用できます。ただし利用を始める前に、いくつか重要な注意点があります。
事前に確認すべきこと
AIエージェントや大規模言語モデル(LLM)と連携する際には、リスク・管理方法・セキュリティ対策を十分理解しておくことが重要です。特に外部サービスと接続する場合は情報の取り扱いに注意してください。
また、Claudeと接続するためには Claude Proプラン以上 の契約が必要です。
設定手順
参考:https://docs.oracle.com/en/cloud/saas/netsuite/ns-online-help/article_7200233106.html
1. 必要な機能と権限を有効化
NetSuiteの管理画面で Server SuiteScript と OAuth 2.0 を有効にし、
利用するユーザーに MCP Server Connection と OAuth 2.0 アクセストークンによるログイン の権限を付与する必要があります。
⚠️ 注意:
セキュリティ保護のため、管理者ロールや全機能にフルアクセスできるロールではMCP接続は利用できません。
2. SuiteAppのインストール

NetSuiteが提供する 「MCP Sample Tools」SuiteApp を導入します。
これはAI Connector Serviceの基本機能を確認できるツール群です。
SuiteApps Marketplaceから入手可能です。
3. Claudeとの接続

現在、接続可能なAIエージェントは Claude(Anthropic社) です。
Claude Proアカウントから「カスタムコネクタ」を追加し、NetSuiteのサーバーURLを入力して接続します。
初回接続時はアクセス許可を求められます。リスクやセキュリティ対策を確認した上で承認してください。
承認後は、Claudeのチャット画面でNetSuiteデータにアクセスできるようになります。
4. 自動で作成される統合レコード
Claudeと接続すると、NetSuite内に統合レコードが自動的に作成され、公開クライアントとして設定されます。追加の設定は不要です。
5. サーバーURLとSuiteApp Namespacing
接続に必要なサーバーURLは、NetSuiteのアカウントごとに異なります。
利用目的に応じて 管理者から正しいURLを取得 し、Connector設定時に入力してください。
今後の展望

NetSuiteは、AI Connector Serviceを通じてERPの新しい形を提示しています。
それは単なる業務自動化にとどまらず、AIとERPが協働して「考え、判断し、行動する」次世代の仕組みです。
まさに“AIネイティブERP”への第一歩といえるでしょう。
このサービスの詳細は、2025年10月6日〜9日にラスベガスで開催される「SuiteWorld」で公開される予定です。
Shearwater Japanからも社内メンバーが参加しますので、ぜひ続報をお待ちください!
Oracle NetSuiteの導入は、Shearwater Japanにお任せください!

Shearwater Japan株式会社は、アジアNo.1の NetSuiteパートナーです。
2012年の設立以来、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、台湾、日本、韓国の各地域のクライアントと、Oracle NetSuite(https://www.netsuite.co.jp)、Workday Adaptive Planning(https://www.workday.com)、Workato(https://workato.jp)などの導入パートナー企業として、共に急成長を遂げてきました。
プロジェクト管理、コンサルティング、開発、他システムとの連携等を全てワンストップサービスで提供でき、自社海外拠点(中国、シンガポール、台湾、マレーシア)があるため海外展開先でも手厚いサポートに実績がございます。
クラウドソリューションの導入にお悩みであれば、是非ともこの機会にご相談、お問い合わせください。
また 当社では 現在、一緒に働くスタッフを募集していますので、 Shearwater Japan で働きたいとお考えの方は是非とも採用・キャリアのページからご応募ください!
<参考情報
>
1. NetsSuite導入インタビュー
2. NetSuiteと他社のERPの違いを解説
DXを実現するクラウドソリューションについてはこちら