Salesforceのレポート運用でユーザが本当にやりたいのは案件の角度別管理

Salesforceを活用する多くの企業にとって、レポート作成は重要な業務の一部です。特に営業チームにとって、案件の角度別運用は非常に有益です。ここでは、初心者向けにSalesforceで案件の角度別運用を実現するための方法を解説します。

1. 案件の角度とは?

案件の角度(またはステージ)とは、商談がどの進行段階にあるかを示すものです。例えば、初回接触、提案中、交渉中、最終調整、成約といったステージがあります。これらのステージを把握することで、営業チームは商談の進捗状況を管理し、効果的な戦略を立てることができます。

2. Salesforceでの案件の設定

Salesforceでは、商談オブジェクトを使用して案件を管理します。各商談には「ステージ」というフィールドがあり、これを利用して案件の角度を設定します。

  • 商談の作成: Salesforceにログインし、「商談」タブをクリックして「新規商談」ボタンを押します。
  • ステージの選択: 商談作成画面で、「ステージ」フィールドを選択します。ドロップダウンリストから適切なステージを選びます。
  • 商談の保存: 必要な情報を入力したら、「保存」ボタンをクリックして商談を保存します。

3. 角度別レポートの作成

案件の角度別運用を行うためには、ステージごとにデータを視覚化するレポートが必要です。以下の手順でレポートを作成します。

  1. レポートタブを開く: Salesforceにログインし、上部ナビゲーションバーから「レポート」タブをクリックします。
  2. 新しいレポートを作成: 「新しいレポート」ボタンをクリックし、「商談」を選択します。
  3. フィルタの設定: レポートビルダーで、「ステージ」フィールドをドラッグして、ステージごとにフィルタリングします。
  4. 集計の追加: ステージごとに案件の数や金額を集計するために、グラフやサマリーを追加します。
  5. レポートの保存: レポートをカスタマイズしたら、「保存して実行」ボタンをクリックし、レポートに名前を付けて保存します。

4. ダッシュボードの活用

レポートをダッシュボードに組み込むことで、視覚的にわかりやすく表示できます。以下の手順でダッシュボードを作成します。

  1. ダッシュボードタブを開く: 上部ナビゲーションバーから「ダッシュボード」タブをクリックします。
  2. 新しいダッシュボードを作成: 「新しいダッシュボード」ボタンをクリックし、名前を付けて作成します。
  3. レポートの追加: 作成したレポートをダッシュボードにドラッグ&ドロップで追加します。
  4. グラフの設定: レポートのグラフをカスタマイズし、ステージごとに視覚化します。
  5. ダッシュボードの保存: ダッシュボードを保存して、チーム全体で共有します。

5. 定期的なレビューと改善

案件の角度別運用は、一度設定して終わりではありません。定期的にレポートとダッシュボードをレビューし、必要に応じて改善することが重要です。

  • レビュー会議: 定期的にチームで集まり、レポートとダッシュボードを確認します。成功事例や改善点を共有し、運用の質を高めます。
  • フィードバックの収集: 営業チームからのフィードバックを収集し、レポートやダッシュボードに反映させます。
  • 継続的な改善: データの精度を保ち、新しいビジネスニーズに対応するために、継続的にレポートとダッシュボードを改善します。

これらの手順を踏むことで、Salesforceを活用した案件の角度別運用が実現でき、営業活動の効率化と成約率の向上に貢献します。

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