予実管理のグラフでよく使われるTop3を解説!エクセルの作り方や見やすい具体例も公開
経営企画部に着任したばかりの方で、経営会議の資料作成を新しく担当された方は「役員層にパっと伝わる図表が知りたい」と考えて、ネットで情報収集している方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、予実管理のグラフで良く使われるTop3を紹介しつつ、そのグラフの役割やExcelでの作り方まで解説いたします。
<目次>
1.予実管理で良く使われるグラフTop3と使い方
1.1) 2重棒グラフ(系列重ね)
1.2) 折れ線グラフ(トレンド)
1.3) ウォーターフォールグラフ
2.その他、グラフのサンプル集
3.まとめ
ちなみに、この記事を書いているのは予実管理のシステム導入歴8年以上。
プリセールスの経験も入れると、数百社の予実管理のシステム化を経験しているので、実際の予実管理のシステム構築プロジェクト経験に基づいて解説いたします。
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1.予実管理で良く使われるグラフTop3と使い方
1.1) 2重棒グラフ(系列重ね)
<イメージ図>
弊社で扱っている予実管理システム上のグラフのイメージ例です。
<グラフの目的・用途>
「系列の重なり」というのは棒グラフを2つ使って前後に重ねることで、予算と実績の差を分かりやすく並べて表示するグラフ形式です
後ろのグラフの値は年度累計になっているので、期初予算に対する実績の進捗率を一目で把握することができます。
このグラフの主な用途は経営会議用の資料で、各事業部の目標達成率を確認するのに使われてます。
<Excelでの作り方>
Excelで上記のようなグラフを作りたい場合はこちらをご参照ください。
こちらはマイクロソフト社のExcelサポートページとなります。
※系列の重なりは、設定したい棒グラフを選択した上で右クリックし、「データ系列の書式設定」>「系列のオプション」>「系列の重なり」より設定が可能です。
1.2) 折れ線グラフ(トレンド)
<イメージ図>
この折れ線グラフは、売上の平均価格を表示しています。
青の実線が、実際に受注した各案件の売上価格の平均値であり、点線は平均売上価格のトレンドラインが表示されています。
折れ線グラフのポイントは、見たい項目の推移を時系列で確認できるところです。
棒グラフと違って前後の期間が線でつながるため、線の傾斜によりトレンドを把握しやすいです。
また、予算編成業務において、入力した値が例年(または他の項目)に比べ特出していないかをチェックするのにも便利なため、よく利用されています。
<グラフの目的・用途>
一定期間のトレンドを把握できるますので、異常値があった場合にすぐに気付けるメリットがあります。
主な用途としては社内の管理用となります。
<Excelでの作り方>
こちらも、マイクロソフト社のExcelサポートページを貼っておきます。
1.3) ウォーターフォールグラフ
<イメージ図>
これは販売管理費の期初予算と、実績の差を地域別に表示したグラフの例となります。
左端の期初予算と右端の実績で販管費を比較し、その差額が大きい順に地域グループを表示しています。
差異の大きさ、また予算に対し増えたのか減ったのかが一目でわかるため、予実差異の要因がすぐに分かります。
<グラフの目的・用途>
ウォーターフォールグラフは、上記のように差異の構成要素を分かりやすく表示できるため、決算発表で予実差異の要因説明(ex.為替差損)や、前年との比較した際の差異理由の説明などに利用されることが多いです。
<Excelでの作り方>
マイクロソフト社のExcelサポートページで、ウォーターホール図の作り方を記載します。
2.その他、グラフのサンプル集
弊社で扱っている予実管理システム上のグラフを、用途別のグラフサンプルとして紹介します。
<営業管理 分野>
<売上管理 分野>
<顧客管理 分野>
3.まとめ
今回は予実管理のグラフでよく使われるグラフのタイプと用途、Excelの使い方について解説いたしました。皆さんの予実管理の業務にお役に立てれば幸いです。
当社「Shearwater Japan」は14年以上にわたって自動化プロジェクトやデジタル化を支援するクラウドソリューションの導入に携わってきた経験を持つ、アジアをリードするワンストップのファイナンスデジタルトランスフォーメーションコンサルティング会社です。当社は、クラウド基幹業務システム(ERP)、企業計画管理(EPM)、勘定照合、決算プロセスの自動化、企業間財務統合、スタック統合、ワークフロー自動化プラットフォームであるOracle NetSuite、Workday Adaptive Planning、Workatoなどのクラウドソリューションを提供しています。
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