Salesforceユーザが、 tableauの運用で上手くできなくなる原因と解決策
1. SalesforceとTableau(タブロー)の連携における基本的な課題
SalesforceとTableau(タブロー)はそれぞれ異なる目的や機能を持つツールです。Salesforceは顧客関係管理(CRM)ツールとして顧客情報や営業データを管理し、Tableauはそのデータを視覚的に表示するBIツールです。しかし、データの管理方法や形式が異なるため、TableauでSalesforceのデータを活用する際には、データがうまく連携できないことがよくあります。
例えば、Salesforceのデータがリアルタイムで更新されない、あるいはTableau上で異なる形式で表示されることが課題です。解決策として、定期的なデータ同期を設定したり、Tableauでのデータの形式をSalesforceに合わせて調整することで、データの一貫性を確保できます。
2. データの適切な可視化の難しさ
Tableauでは多くのグラフやチャートが提供されているため、どの可視化が最適なのか初心者には悩みの種です。データの内容や伝えたいメッセージに応じて、適切なグラフを選ぶことが大切です。
例えば、売上の推移を示したい場合は「折れ線グラフ」、各営業担当の売上を比較したい場合は「棒グラフ」が適しています。重要なのは、データが何を伝えるかを考えて視覚化を選ぶことです。また、Tableauには「自動グラフ提案」機能があるので、まずはこれを利用するのも良い方法です。
3. データ更新のタイミングや頻度の管理
SalesforceからTableauへデータを更新する頻度やタイミングは、データの新鮮さや正確さに影響します。適切なタイミングでデータを更新しないと、古い情報に基づいた判断をしてしまう恐れがあります。
Tableauでは、更新スケジュールを設定し、毎日や毎週、指定した時間にデータが自動更新されるようにすることができます。例えば、営業会議の前日に自動更新を設定すれば、常に最新データで報告が可能です。また、手動での更新も可能なので、必要に応じて使い分けると良いでしょう。
4. フィルタリングとセグメント分けのコツ
TableauでSalesforceのデータを扱うとき、必要なデータだけを絞り込む「フィルタリング」や、特定のグループに分ける「セグメント分け」が必要になることが多いです。しかし、フィルタ設定が複雑になると初心者には扱いが難しくなりがちです。
基本的なフィルタリングのコツとして、まずは「日付」や「担当者名」など、必要な条件でデータを絞り込むことから始めましょう。また、複数の条件を使う場合は、シンプルにしてわかりやすくするとミスが減ります。Tableauのフィルタ機能を活用し、画面上で確認しながら設定を調整していくと、理解が進みます。
5. エラーやバグのトラブルシューティング
SalesforceとTableauを連携させる際、データの不整合や通信エラーなどでうまく連携ができない場合があります。エラーが発生すると、データが正しく表示されない、あるいは表示そのものができないなどの問題が生じます。
一般的なエラーとしては、「データ型が一致しない」や「接続エラー」があります。これらを解決するには、まずエラーメッセージを確認し、指定された修正手順を実施することが重要です。また、Tableauの公式サポートやヘルプページを参照し、原因や対応方法を調べることで、トラブルを解決しやすくなります。
6. スマートなダッシュボード作成のポイント
ダッシュボードは、複数の情報を一画面に集約して表示するための機能で、適切に作成することで非常に便利なツールになります。しかし、情報を詰め込みすぎると視覚的にごちゃごちゃしてしまい、逆に見にくくなります。
スマートなダッシュボード作成のコツとして、「重要な情報を優先的に配置する」「適切な余白を確保する」などがあります。また、色使いやフォントも視覚的に見やすく整え、ユーザーが直感的に理解しやすいように工夫しましょう。Tableauのテンプレート機能も活用すると、初心者でも簡単にプロフェッショナルな見た目に仕上がります。
7. 初心者がつまずきやすい共通の落とし穴とその回避方法
最後に、初心者がよくつまずくポイントや、回避するためのコツを紹介します。例えば、「データの形式が一致しないためにエラーが発生する」「複雑なフィルタ設定により意図したデータが表示されない」といった問題が多いです。
これらを回避するためには、まず基本的な使い方を習得し、少しずつステップアップしていくことが大切です。また、Tableauのオンラインリソースや学習用の動画なども参考にして、日々の操作に慣れていくと良いでしょう。
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<その他 参考情報>
1)salesforceの予実管理ダッシュボードイメージ
2)セールスフォースと予算管理ツールの連携事例(上場グループ)
3)予算管理ツールを選ぶポイントを事例を踏まえて解説(記事)