SFAでは企業の予算管理が完結できない理由

SFA(Sales Force Automation)は、営業活動を効率化するためのシステムです。しかし、企業の予算管理が完結できない理由を初心者向けに説明すると次のようになります。

  1. 目的の違い:SFAは主に営業プロセスの管理と効率化に特化しています。一方で、予算管理は財務部門の業務であり、企業全体の収支を管理することが目的です。このため、SFAでは予算管理に必要な機能が限定されています。
  2. 機能の制限:SFAでは、営業活動に関連するデータ(顧客情報、商談履歴、売上予測など)を扱いますが、全企業の予算計画や財務分析などの複雑な機能は含まれていません。予算管理には、収益予測だけでなく、経費予測、キャッシュフローの分析など、より広範な財務データの管理が求められます。
  3. データの統合性:企業の予算管理には、さまざまな部門からのデータが必要です。しかし、SFAは主に営業部門のデータに焦点を当てているため、他の部門(例えば製造、人事、購買など)のデータとの統合が難しいことがあります。
  4. 報告と分析の差異:SFAは営業活動の進捗や成果を追跡し、報告するために最適化されています。これに対し、予算管理では、より詳細な財務分析や予測が必要であり、これらは通常、会計ソフトウェアやERP(Enterprise Resource Planning)システムなど、より複雑なツールで行われます。

これらの理由から、SFAは営業活動を支援するツールとしては優れていますが、企業の予算管理には別の専門的なツールが必要となるわけです。

<SFAでできない具体的な業務例>

・本社費の配賦

本社の費用を事業部に按分(あんぶん)し、業績目標を設定する際の機能がSFAには無いです。。つまり、営業利益、経常利益といったPL(損益計算書)を作ることはできません。やれるとしても粗利(売総)までです。

・予実差異分析

期初予算に対して、期中に組織変更があった場合、例えば4月予算と6月見込みの差異を追っていく運用が難しいです。理由はSFAは最新の組織マスタの運営に特化しており、バージョン管理の機能がないために目標管理が行いづらいです。

・会計データとの突合

実績の方が細かい明細で出力し、粗い予算科目との突合作業が予算管理には必要ですが、SFAに会計データと突合するような機能は標準では搭載されておりません。

 

<結論>

上記具体例はあくまで「標準ではできない」ことですが、アドオン(プログラム追加開発)をすれば可能かもしれません。ただし、アドオン後の組織変更対応や予実差異レポートの修正を、経営企画や財務部門のメンバーだけで運用することはスキル的に難易度が相当高いことに注意しましょう。

<その他 参考情報 FP&A PBR netsuite erp SAP

1)salesforceの予実管理ダッシュボードイメージはこちら(動画 Tableau IFRS AI Netflix sfa

2)セールスフォースと予算管理ツールの具体的な連携事例(記事解説)はこちら

3)上場企業の、セールスフォースとのDXプロセスを動画で解説した「非公開レポートFP&A PBR netsuite erp SAP」をご希望の方はこちら

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