NetSuiteが加速するAI活用──Oracleが語る業務改革の最前線【SuiteConnect Tokyo 2025レポート】

AI時代の経営基盤として進化するNetSuiteの新機能

2025年7月23日、Oracle NetSuiteは都内にて「SuiteConnect Tokyo 2025」を開催。
日本オラクル株式会社および米Oracle NetSuiteからの登壇者が、クラウドERP「NetSuite」の最新機能や今後の方向性を発表しました。
また、会場では国内企業による導入事例セッションも開催され、Celigoもトップスポンサーとして参加。
本記事では、当日の発表内容から注目ポイントをダイジェストでご紹介します。

※本記事は、Oracle NetSuite公式ニュースルーム(2025年7月23日公開)を参考に、公開情報のみをもとに再構成しています。



不確実性の時代に求められる「強固な経営基盤」

日本オラクル株式会社 執行役員 NetSuite事業統括 カントリーマネージャー 渋谷 由貴氏は、
「経済や社会の不確実性が高まる今だからこそ、成長を支える堅牢なプラットフォームが必要」と語り、
クラウドベースで標準化された業務基盤の重要性を強調しました。

また、AIを単なる付加機能ではなく、最初からビルトインされた形で業務に組み込むことの重要性を説き、
NetSuiteが提供するAIによる業務効率化や意思決定支援機能を紹介しました。


Oracleが描くAI活用の未来

NetSuiteテクノロジーおよびAI担当SVP ブライアン・チェス氏からは、AI機能の進化について発表がありました。
注目すべきは、AIがNetSuiteの標準機能として提供されるという点です。以下のような最新機能が紹介されました。

▲Text Enhance機能のデモ画面。
「Women’s sandals」「bkack rubber」「summer wear」のキーワードのみで商品説明の文章を生成できる。
  • Financial Exception Management
    過去のトランザクションから異常を検知し、会計上の例外処理を先回りで対応
  • Text Enhance
    22言語に対応し、業界や業務特有の文脈に応じた生成AIによるテキスト生成を支援
  • Prompt Studio
    AIによる生成結果のフォーマットをカスタマイズ可能
  • Generative AI for SuiteScript
    SuiteScript上で生成AIを活用し、自然言語によるデータ照会などが可能

また、AIの利用料がNetSuiteの基本価格に含まれており、追加課金がないことも強調されました。


Oracle CloudとAIの相乗効果

同日登壇した日本オラクル株式会社 代表執行役社長 三澤 智光氏は、OracleのAI戦略についても紹介。
現在建設中の大規模データセンター(1GW級)は、OpenAIやMetaなども活用するインフラであり、NetSuiteもその技術基盤の上に構築されています。
三澤氏は以下のようにNetSuiteの優位性を語りました。

「“大は小を兼ねない”という考え方のもと、中堅・中小企業にも迅速に導入できるよう設計されたNetSuiteこそが、変化の激しい時代にふさわしい業務プラットフォームです」


実務に根ざしたAI活用とSuiteSuccessの進化

NetSuite製品マネジメント担当 GVP クレイグ・サリバン氏からは、AIとアナリティクスの活用による
「説明可能な予測」「インテリジェントなパフォーマンス管理」「ナラティブレポート」の重要性が語られました。
また、日本市場向けに展開される新たな「SuiteSuccess Edition」も発表され、以下のような機能が紹介されました。

▲NetSuite Field Service Managementのデモ画面。
ドラッグ&ドロップによるスケジューリングとディスパッチ機能により、作業割り当てを効率化できる。
  • NetSuite Field Service Management:フィールド作業を最適化し、現場とバックオフィスの分断を解消
  • SuiteBilling:定期課金モデルにおける請求や契約管理を自動化
  • Outlook Connector:Outlookとのスムーズな同期により営業活動の効率化を支援
  • CPQ(構成・見積)機能:複雑な商材の販売業務をガイド付きで支援
  • E-Invoicing:グローバル基準に準拠した電子インボイスへの対応
  • 国内対応機能:ISO20022準拠の銀行連携、日本独自の手形機能なども搭載

国内企業による導入事例セッションも開催

イベント当日は、日本国内でのNetSuite導入企業による活用事例の発表も行われました。
なかでも、Shearwater Japanが導入支援を行う株式会社JVCケンウッドの園田剛男氏が登壇。
NetSuite導入を通じて、グローバル経営における迅速かつ透明性の高い意思決定がどのように実現されるか、
また今後、社員一人ひとりがAIをどう活用していくかという展望について語られ、聴講者からも多くの関心を集めていました。

企業の変革において、テクノロジーの導入とそれを「使いこなす人」の力がいかに重要かを改めて感じさせられる貴重なセッションとなりました。


Celigoがトップスポンサーとして参加

また、iPaaS(Integration Platform as a Service)製品「Celigo」も、SuiteConnect Tokyoのトップスポンサーとしてイベントに参加。
Shearwaterが日本市場における導入支援パートナーを務めるこのソリューションは、
NetSuiteと外部アプリケーションのシームレスな連携を支える基盤として、その存在感を急速に高めています。

当日は製品の最新機能を紹介する実践的なデモも行われ、業務自動化やデータ連携に関心の高い来場者から高い注目を集めていました。
普段はカリフォルニアに拠点を置くCeligoのグローバルチームとも直接交流でき、Shearwaterとしても非常に有意義な時間となりました。

Shearwaterのエンジニアが語るiPaaSツール「Celigo」の魅力とは


まとめ:AI時代のERPを“人”の力で活かす

今年のSuiteConnect Tokyoでは、やはり「AI」というキーワードが数多く飛び交っていました。
しかし、さまざまな事例発表を聞いて強く印象に残ったのは、AIそのものではなく、「それをいかに人が活用するか」という視点です。

AIに任せるべき部分と、人が担うべき部分をどう見極め、切り分けていくか。
そこにこそ、業務改革の本質があるのではないでしょうか。
そして、人が担う部分には「仕事としての面白さ」や「価値提供の手応え」が詰まっていると改めて感じました。

Shearwaterは今後も、NetSuiteの最新機能をいち早くお客様に届けるとともに、
テクノロジーとビジネスを結びつけるパートナーとして、皆さまの企業成長を支援してまいります。

最後にご報告です。
このたびShearwaterは、「Japan Solution Provider Partner of the Year 2025」 を受賞いたしました!
日頃よりご支援いただいているすべての皆さまに、心より御礼申し上げます。

Shearwater Japan、NetSuiteの日本最優秀パートナーに選出

※本記事は、Oracle NetSuite公式ニュースルーム(2025年7月23日公開)を参考に再構成しています。

ERP導入を成功させる10のコツ:現場歴14年のリアルな気づき

運用だけでここまで改善!NetSuiteの保守サポート事例:組織変更作業を5分の1に圧縮


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Shearwater Japan株式会社は、アジアNo.1の NetSuiteパートナーです。
2012年の設立以来、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム、中国、台湾、日本、韓国の各地域のクライアントと、Oracle NetSuite(https://www.netsuite.co.jp)、Workday Adaptive Planning(https://www.workday.com)、Workato(https://workato.jp)などの導入パートナー企業として、共に急成長を遂げてきました。
プロジェクト管理、コンサルティング、開発、他システムとの連携等を全てワンストップサービスで提供でき、自社海外拠点(中国、シンガポール、台湾、マレーシア)があるため海外展開先でも手厚いサポートに実績がございます。

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<参考情報FP&A PBR netsuite erp

1. NetsSuite導入インタビュー Tableau IFRS

2. NetSuiteと他社のERPの違いを解説

https://netsuite1.sw-lp.com/

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